【意味】
①親王及び摂家・清華・大臣・将軍家の隠居所。転じて、その人の尊称。通常「おおごっさん」(大御所様)」と称する。江戸時代には、特に徳川家康・家斉に多く用いる。
②隠退はしても、なお隠然たる勢力を有するもの。
③その道の第一人者でとして、大きな勢力を有するもの。
【語源・由来】
古くは、天皇の居所である「おほみもと」を指す言葉だったが、親王の隠居所である御所を指すようになった。のちに、隠居した将軍や将軍の隠居所も「大御所」というようになり、江戸時代には、徳川家康・家斉のことを指した。昭和に入ってからは、その道の第一人者として、大きな勢力を有するものという意味で用いられるようになった。