「あ」、または漢字で「彼」と書かれるこの言葉は、遠くの物や人を指す時に使われる日本語の指示詞です。
具体的には、話し手や聞き手の両方から離れた事物を指し示す場合に用いられます。
平安時代以降にこの言葉が使用されるようになりました。
また、この「あ」はしばしば格助詞「の」を伴って、文章内での連体修飾語としての役割を果たします。
これは「あの」や「かの」のような形で現れることが多いです。
この、あ【彼】の語源について、いくつかの説が考えられています。
一つ目の説は、この言葉が叫ぶ声、つまり「あ!」という驚きや指示の瞬間の発声から来ているというものです。
もう一つの説は、この言葉が「遐」という漢字の読みの「カ」と関連しているというものです。
「遐」は遠く離れた方向を指す言葉として知られています。
また、名前や物事の特定が難しい場合に使われる「何」という漢字の読みの「カ」とも関連が考えられており、これが別音の「A」として「あ」に繋がったとされています。
このように、「あ」や「彼」の言葉の背後には、言葉の起源や変遷に関する複数の興味深い考え方や説が存在します。
あ【彼】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、あ【彼】という言葉の意味、用法、語源に関する情報をカンタンにまとめます。
項目 | 詳細・説明 |
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意味 | 遠くの物や人を指す指示詞 |
漢字表記 | 「彼」 |
使用状況 | 話し手や聞き手の両方から離れた事物を指し示す時 |
使用時期 | 平安時代以降 |
文中での役割 | しばしば「の」を伴い、連体修飾語としての役割(「あの」や「かの」) |
語源の説1 | 叫ぶ声、つまり「あ!」から来ているという説 |
語源の説2 | 漢字「遐」の読み「カ」や「何」の読み「カ」から派生したという説 |