しゅうきょう【宗教】の語源・由来

「宗教」という言葉は、現在では神や絶対者への信仰を意味する言葉として広く認識されていますが、その語源は仏教に由来しています。

元々、「宗教」は仏教の言葉で、「宗の教え」を指しており、これは「究極の真理を示す教え」という意味合いが含まれていました。

当時の「宗教」という言葉は、仏教の中の特定の教えや流派を示すものとして使われていたのです。

しかし、明治時代の初め、日本が欧米との交流を深める中で、外交文書に含まれる英語の「religion」という言葉をどう訳すかという課題が浮上しました。

このとき、すでに存在していた言葉「宗教」が「religion」の訳語として選ばれました。

この翻訳の選択により、「宗教」という言葉は仏教特有の概念から、一般的な信仰や宗教全般を指す言葉へと変化し、現在の広い意味で使われるようになったのです。

【宗教】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「宗教」という言葉の起源やその意味の変遷に関する主要なポイントをカンタンにまとめます。

ポイント	説明
現在の認識	神や絶対者への信仰を意味する言葉
語源	仏教に由来
元の意味	「宗の教え」、特定の仏教の教えや流派を指す
明治時代の変化	日本と欧米の交流が深まり、「religion」の訳語として「宗教」が選ばれる
結果	仏教特有の概念から、一般的な信仰や宗教全般を指す言葉へ変化