どうぐ【道具】の語源・由来

「道具」という言葉は、現代では仕事や日常生活で使用する器具や身の回りの品を指すものとして一般的に認識されていますが、その語源は仏教の実践に関連しています。

元々「道具」は、「仏道の具」として使われ、仏教の修行者が必要とする道具や法具を意味していました。

具体的には「三衣一鉢」と称される、仏教の修行者が必要とする衣服や乞食用の鉢、さらに錫杖といった、修行に欠かせない六つの品々を「六物」としてまとめて指す言葉として「道具」が使われました。

また、密教の実践においては、修法の際に必要となる金剛杵などの法具も「道具」として含まれていました。

このような背景を経て、現代のように広く使われるようになった言葉です。

どうぐ【道具】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明・内容
道具
現代の意味 仕事や日常生活で使用する器具や身の回りの品を指す。
語源の背景 仏教の実践に関連
元々の意味 「仏道の具」として、仏教の修行者が必要とする道具や法具を意味する。
具体的な用例 「三衣一鉢」や錫杖など、仏教の修行者が必要とする衣服や乞食用の鉢などの「六物」として。また、密教の実践での金剛杵などの法具も含む。
進化の過程 仏教の背景を経て、現代において広く使われるようになった言葉。

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