こっけい【滑稽】の語源・由来

「滑稽」という言葉は、元々中国の歴史書『史記』において、特定の篇名として使われていました。

この言葉の始まりは、注ぎ口から絶えず酒が流れ出る酒器の名前に関連しています。

そのため、もともと「滑稽」は、絶え間なく話す、すなわち饒舌な様子を示す言葉として使用されました。

「滑」の文字は「なめらかな」ことを意味し、「稽」は「考える」ことを意味します。

この2つの文字を組み合わせると、「考えがなめらかで、頭の回転が速く、機知に富んでいる」という意味になります。

そして、そのような人は口舌が滑らかで、何事もよどみなく言葉を紡ぎ出すことができるとされました。

時代とともに、この言葉は「おもしろおかしい」という意味合いに変わってきました。

しかし、その根底には、もともとの「なめらかで機知に富んだ言葉のやり取り」が「おもしろおかしい」と感じられるというニュアンスが引き継がれています。

こっけい【滑稽】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「滑稽」という言葉の起源、意味の変遷、及びその背景にあるニュアンスに関する主要なポイントをカンタンにまとめます。
項目 内容
言葉の起源 中国の歴史書『史記』の篇名として使用。絶えず酒が流れ出る酒器の名前に関連。
初期の意味 絶え間なく話す、饒舌な様子を示す言葉。
文字の意味 「滑」は「なめらかな」、「稽」は「考える」。組み合わせると「考えがなめらかで、機知に富んでいる」という意味に。
時代の変遷と現代の意味 時代とともに「おもしろおかしい」という意味に変わった。しかし、元々の「なめらかで機知に富んだ言葉のやり取り」のニュアンスが残っている。

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