きりんじ【麒麟児】の語源・由来

「麒麟児」という言葉は、特に才能があり優れた少年を指す用語として使用されます。

この表現は唐代の詩人、杜甫によって広められました。

特に彼の作品「徐卿二子歌」において、徐卿の二人の子供を高く評価し、「天上の麒麟児」と表現しています。

「麒麟」は中国の神話や伝説において非常に特別な動物とされ、聖人が現れて国が平和になる際にその姿を見せるとされています。この動物は、体が鹿に似、尾は牛に似、ひづめは馬に似ており、さらに頭には一本の角があると言われています。

このような背景から、「麒麟児」は特別な才能や優れた能力を持つ少年を称える際に使われるようになりました。

杜甫の詩がその後の文学や口承で広まり、この用語は現代でも使われるまでに至っています。

つまり、「麒麟児」という言葉は、非凡な才能を持つとされる少年を、まさに神話上の特別な存在、すなわち「麒麟」に例えることでその価値を強調しています。

きりんじ【麒麟児】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「麒麟児」という用語がどのようにして広まり、その意味や文化的背景がどのように形成されたのかをカンタンにまとめます。

重要ポイント	説明
用語の意味	「麒麟児」は特に才能があり、優れた少年を指す用語。
由来	唐代の詩人、杜甫によって広められ、特に「徐卿二子歌」で使用された。
麒麟の特性	麒麟は中国の神話や伝説で特別な動物とされ、聖人や平和の象徴。
詩の影響	杜甫の詩が広まり、この用語は現代でも使われるまでになった。
強調の意味	「麒麟児」は非凡な才能を持つ少年を、神話上の特別な存在「麒麟」と同等に扱い、その価値を強調。