「金鍔(きんつば)」は日本の伝統的な和菓子で、主に小倉餡が長方形に切られ、その表面に小麦粉の生地をつけて焼いたものです。
この菓子の名前の由来は、元々江戸時代に生まれたとされ、その形状が日本刀の「鍔(つば)」に似ていることから名づけられました。
最初は「銀鍔」と呼ばれており、その当時は米の粉が使用されていました。
この米の粉によって作られた銀鍔は白っぽい色をしていたのです。
しかし、後に小麦粉が使用されるようになると、その色は黄色くなり、「金鍔」と呼ばれるようになりました。
この名前の変更には二つの説があります。
一つ目は、小麦粉を使ったものが黄色くなったことにより、その色が「金」に似ているとされたからです。
二つ目の説は、単純に「金」が「銀」よりも価値が高いとされていることから、品質が向上したという意味で「金鍔」と名づけられたとも言われています。
このように、金鍔の名前の由来はその形状と、使用される素材の変化、そしてそれに伴う色の変化に密接に関連しています。
そしてそれぞれの時代背景や素材の価値観が反映されている興味深い和菓子と言えるでしょう。
きんつば【金鍔】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「金鍔」の種類、名前の由来、初期の名称、素材と色の変化、名前の変更とその説、そして文化的意義についてカンタンにまとめます。
重要ポイント | 説明 |
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和菓子の種類 | 「金鍔(きんつば)」は小倉餡が長方形に切られ、小麦粉の生地をつけて焼いた日本の伝統的な和菓子です。 |
名前の由来 | 形状が日本刀の「鍔(つば)」に似ているため、この名前がつけられました。 |
初期の名称 | 最初は「銀鍔」と呼ばれており、米の粉が使用されていた。 |
素材の変化 | 米の粉から小麦粉に変更され、それに伴って色が黄色くなりました。 |
名前の変更 | 米の粉から小麦粉に変更されたことで、名称も「金鍔」に変わりました。 |
名前変更の説 |
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文化的意義 | 金鍔は形状、素材の変化、色の変化など、それぞれの時代背景や素材の価値観が反映されている和菓子です。 |