置いてきぼりの語源・由来

「置いてきぼり」という言葉は、人や物を見捨てて進む行為を指します。

元々は「置いてけぼり」と呼ばれており、この表現は江戸時代の本所(現在の東京都墨田区)に存在したとされる「置いてけ堀」という場所に由来しています。

この「置いてけ堀」は、魚がよく釣れるという有名な堀でしたが、一風変わった伝説があります。

釣り人が釣りを楽しんで帰る際、突如として「置いてけ、置いてけ」という声が聞こえてきたというのです。

その後、釣り人が魚籠(びく)を確認すると、中の魚が消えていたとされています。

この不思議な話は、江戸の本所七不思議の一つとも言われています。

この伝説が広まる過程で、「置いてけ堀」が短縮され、「置いてきぼり」という表現が一般化したと考えられています。

今日では、この言葉は特定の場所や伝説に限定されず、一般的に誰かを見捨てる行為や状況を表すのに広く用いられています。

「置いてきぼり」の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「置いてきぼり」という表現がどのような由来や背景を持っているか、また現代でどのように使われているかをカンタンにまとめます。
項目 説明
表現 「置いてきぼり」
元の表現 「置いてけぼり」
由来 江戸時代の本所(現在の東京都墨田区)の「置いてけ堀」に由来
置いてけ堀の特徴 魚がよく釣れる有名な堀
伝説 「置いてけ、置いてけ」という声が聞こえ、中の魚が消えていた
一般化の過程 「置いてけ堀」が短縮され、「置いてきぼり」が一般化
現代の使用 人や物を見捨てて進む行為や状況を一般的に表す

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