じんじょう【尋常】の語源・由来

「尋常」という言葉は、現代では「普通」や「あたりまえ」といった意味で使われますが、その語源は中国の長さの単位に関連しています。

具体的に、「尋」と「常」という二つの文字は、古代中国の長さの単位を表していました。

周の時代において、「尋」は八尺（おおよそ一・八メートル）を指し、「常」はそれの倍、すなわち一丈六尺を示していました。

この二つの単位を組み合わせて「尋常」という言葉が生まれ、それが「普通の長さ」という意味を持つようになりました。

そして、時が経つにつれて、この言葉は「普通」や「一般的」という意味での「尋常」へと意味が変化していったのです。

じんじょう【尋常】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「尋常」という言葉の現代の意味、語源、古代の定義、およびその言葉の発展をカンタンにまとめます。

項目	詳細・背景
現代の意味	「普通」「あたりまえ」
語源	古代中国の長さの単位「尋」と「常」に関連
古代の定義	周の時代に「尋」は八尺（約1.8メートル）、「常」は一丈六尺を示していた
言葉の発展	「尋常」は「普通の長さ」を意味していたが、時間とともに「普通」や「一般的」の意味へ変化