「切り口上(きりこうじょう)」という言葉は、その起源を日本の歌舞伎に持ちます。
歌舞伎の興行が一日終わる際に、座頭などが舞台で「これぎり」という形であいさつをしていたのが、この言葉の起点です。
このあいさつを「切り口上」と呼びました。
この「口上」とは、一句一句区切って言われるもので、その独特なリズムと堅苦しさが特徴です。
その後、「切り口上」が「堅苦しい言葉遣い」を意味するようになったのは、元々の「味気ない形式的あいさつ」の側面が強調されていったためとされています。
つまり、元々は舞台での一種の儀式的な言葉だったものが、時間を経てその堅苦しい特性が一般にも理解されるようになり、今日のような意味合いになりました。
それが、「切り口上」が「堅苦しい言葉つき」を意味するようになった経緯です。
【切り口上】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「切り口上(きりこうじょう)」という言葉の起源からその特性、意味の進化、そして現在の意味についてカンタンにまとめます。
重要ポイント | 説明 |
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起源 | 日本の歌舞伎に由来。興行が終わる際に座頭が「これぎり」と言って終了のあいさつをする。 |
口上とは | 一句一句区切って言われる形式的な言葉。独特なリズムと堅苦しさが特徴。 |
意味の進化 | 元々は舞台での形式的なあいさつだったが、その堅苦しい側面が強調されて一般に広まった。 |
現在の意味 | 「堅苦しい言葉遣い」を指すようになった。 |