「にべもない」という言葉は、「愛想がない」や「そっけない」という意味で使われます。
この表現の背景には、魚の「鮸膠」という名前が関わっています。
鮸膠はスズキ目ニベ科の海水魚で、この魚の浮き袋は非常に粘り気が強いのが特徴です。
この粘り気の強さから、浮き袋は膠の原料として利用されてきました。
この粘着力や粘り気の強さは、人間関係の中での親密さや愛想を象徴しています。
つまり、鮸膠が持つこの粘り気を持っていると、人との関わりが深く、暖かいといえるのです。
しかし、この粘り気がない、つまり「鮸膠もない」と言う時、それは親密さや愛想がない、すなわち「そっけない」という意味になります。
このように、鮸膠の特徴から派生した意味が「にべもない」という言葉に込められているのです。
【鮸膠もない】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「にべもない」の意味、関連する魚の名前や特徴、粘り気の意味や関連性などをカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
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言葉 | 「にべもない」 |
意味 |
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関連する魚 | 鮸膠 (スズキ目ニベ科の海水魚) |
鮸膠の特徴 | 浮き袋の粘り気が強い |
浮き袋の利用 | 膠の原料として利用される |
粘り気の意味 | 人間関係の中での親密さや愛想を象徴 |
「鮸膠もない」の意味 | 親密さや愛想がない、すなわち「そっけない」 |