あいだ【間】の語源・由来

「間（あいだ）」は、主に二つのものの中間にある部分を指す言葉ですが、その語源と由来にはいくつかの説があります。

一つの説は、古い日本語で「間処（アヒド）」とされたものが時が経つにつれて「あいだ」に変化したというものです。

この「間処」は、二つの物や事象の間にある「場所」や「処」を指しています。

また、「空処（アキト）」という表現が「あいだ」に転じたという説もあります。

この場合、「空処」は何もない場所、すなわち「間」に該当すると考えられます。

さらに、他の説では「アは動の義、タは手」とされ、「掌の広さをいうアタ」という表現が変化して「あいだ」になったとされています。

これは、物理的な間隔を測る単位としての意味合いがあるでしょう。

いくつかの文献によれば、この言葉は「アヒノマ」や「アハヒへダツ」、「アヒ（合）」に接尾語「ダ」を添えた形など、さまざまな原形から派生している可能性があるとされています。

要するに、「間（あいだ）」という言葉の語源は多角的であり、その由来にはいくつかの可能性が考えられています。

それぞれの説が示すように、この言葉は「場所」、「空間」、「時間」、「距離」など、多くの側面を包括しています。

【間】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「間」の定義、複数の語源説、およびその包括する側面に関する重要な情報をカンタンにまとめます。

項目	詳細・説明
定義	主に二つのものの中間にある部分を指す言葉。
語源（「間処」説）	古い日本語で「間処（アヒド）」とされ、二つの物や事象の間にある「場所」や「処」を指している。時が経つにつれて「あいだ」に変化した。
語源（「空処」説）	「空処（アキト）」が「あいだ」に転じたとされる。この場合、何もない場所、すなわち「間」に該当する。
語源（「アタ」説）	「アは動の義、タは手」とされ、「掌の広さをいうアタ」という表現が変化して「あいだ」になった。物理的な間隔を測る単位としての意味合いがある。
複数の派生語源	文献によれば、「アヒノマ」、「アハヒへダツ」、「アヒ（合）」に接尾語「ダ」を添えた形など、さまざまな原形から派生している可能性がある。
包括する側面	語源と定義から見て、この言葉は「場所」、「空間」、「時間」、「距離」など、多くの側面を包括している。