「伸るか反るか」という言葉は、成功するか失敗するかという状況を示す言葉として使われます。
この表現の背景には、古来の矢師の技術が関わっています。
矢師は矢を作る際に、曲がってしまった竹を直すために特定の方法で乾燥させていました。
その後、乾燥が完了した竹を取り出すとき、その竹が適切に伸びて真っ直ぐになっているか、それとも逆に反ってしまっているかを確認する必要がありました。
もし竹がまっすぐになっていなければ、それは矢としての品質を保証できないため、使用されずに捨てられることになりました。
この竹を取り出す際の瞬間に、矢師たちは「のるかそるか」という言葉を使っていました。
この「のる」は竹が適切に伸びることを、「そる」は竹が曲がってしまうことを意味しています。
このエピソードから、「伸るか反るか」という言葉が、成功や失敗の境界にある状況を示す言葉として広まったと考えられます。
さらに、「賭る」という言葉に関連し、勝負を意味する言葉としての側面も持つようになったとも言われています。
【伸るか反るか】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「伸るか反るか」という言葉の意味、背景、関連情報などをカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
---|---|
表現 | 「伸るか反るか」 |
意味 | 成功するか失敗するか |
背景 | 古来の矢師の技術 |
矢師の作業 | 曲がった竹を乾燥させ、真っ直ぐになるか確認する |
使われた言葉 | 「のるかそるか」(「のる」は竹が伸びること、「そる」は竹が曲がることを意味) |
意味の拡張 | 成功や失敗の境界にある状況を示すフレーズとしての普及 |
追加の関連性 | 「賭る」という言葉と関連し、勝負を意味する側面も持つ |