「熨斗」は、古くから使用される言葉であり、様々な意味や背景があります。
まず、「熨斗」という言葉は、「伸し」と同じ起源を持っています。
古い時代には、炭火を使って布のしわを伸ばすための道具として「火熨斗」とも呼ばれるものがありました。
この「火熨斗」から、「熨斗」という言葉が派生していったと考えられます。
一方、進物に添える「熨斗」というものは、「のしあわび」からの名前が短縮されたものです。
「のしあわび」とは、アワビの肉を薄く切り取り、引き伸ばして乾燥させたものを指します。
この「のしあわび」は元々儀式用の料理として使われていましたが、永続や長寿の意味合いを持つものとして、祝福や願いを示すために進物に添える習慣が生まれました。
徐々に、「のしあわび」は紙で代用されるようになり、現代では色紙を特定の形に折りたたみ、中央に熨斗の形を模した紙を貼り付けて用いられることが多いです。
のし【熨斗】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「熨斗」という言葉の起源や、それに関連する様々な文化や背景をカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
---|---|
名前 | 「熨斗」 |
起源 | 「伸し」と同じ起源。 |
「火熨斗」とは | 古い時代の道具。炭火を使い、布のしわを伸ばすためのもの。 |
進物の「熨斗」 | 「のしあわび」の名前が短縮されて派生。 |
「のしあわび」とは | アワビの肉を薄く切り取り、引き伸ばして乾燥させたもの。永続や長寿の意味合いを持ち、進物に添える習慣が生まれた。 |
現代の「熨斗」 | 色紙を特定の形に折りたたみ、中央に熨斗の形を模した紙を貼り付けたもの。 |