ねぶたの語源・由来

「ねぶた」という言葉と、それに関連するお祭りは、東北地方において非常に有名で、特に青森市や弘前市で行われるものがよく知られています。

お祭りでは、竹や木を基盤とした大きな紙貼りの武者人形や悪鬼、鳥獣などが作られ、その内部に火を灯して屋台や車に乗せて練り歩く風景が印象的です。

「ねぶた」の語源については、いくつかの説が存在しています。

一つ目の説は、このお祭りが元々除災行事として行われていた「眠り流し」から派生したものと考えられ、その名前も「眠(ねぶ)たし」の語幹から取られたとされます。

二つ目の説は、地方によっては合歓の木の枝を目にこすりつけて「ねぶた流し河流し」と唱え、その後、木の枝や藁人形を川に流す風習が存在していたことから、合歓木(「ねむのき」とも呼ばれる)の名が由来とされるものです。

そして、三つ目の説は「七夕(たなばた)」や「荷札(にふだ)」と関連があるとするものです。

このように、地域や風習によって異なる名称や由来が存在するため、「ねぶた」と呼ばれる青森市周辺と、「ねぷた」と呼ばれる弘前市周辺とで、微妙な差異が楽しめるのもこのお祭りの魅力の一つと言えるでしょう。

「ねぶた」の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「ねぶた」という言葉や、それに関連するお祭りの特徴や語源に関する情報をカンタンにまとめます。
項目 説明・内容
ねぶたの特徴 東北地方の有名なお祭り。竹や木の基盤に大きな紙貼りの武者人形や悪鬼、鳥獣などが作られ、火を灯して練り歩く。
主な開催地 青森市、弘前市
「ねぶた」の語源(一つ目) 除災行事の「眠り流し」から派生。名前は「眠(ねぶ)たし」の語幹から。
「ねぶた」の語源(二つ目) 合歓の木の枝を目にこすり「ねぶた流し河流し」と唱え、木の枝や藁人形を川に流す風習から。合歓木(「ねむのき」)の名が由来。
「ねぶた」の語源(三つ目) 「七夕(たなばた)」や「荷札(にふだ)」との関連説。
地域の差異 「ねぶた」と呼ばれる青森市周辺と、「ねぷた」と呼ばれる弘前市周辺とでの微妙な差異が魅力。

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