「蔑む」という動詞は、軽蔑するや見下すといった意味で使われる日本語の単語です。
この言葉の語源は、大工が用いる道具と関連があります。
大工は建築物の柱などの傾きを正確に測定するために「墨縄(すみなわ)」という道具を使用します。
この墨縄には、重りが付いており、垂直につり下げて使います。
この動作や、その道具自体を「下墨む(さげすむ)」と呼んでいました。
時間が経過するにつれ、「下墨む」は、物事や人物を精査し、評価する意味で広く使われるようになりました。
そして、その評価が否定的なもの、つまりマイナスの評価に特化して使われるように変わっていきました。
この結果、「蔑む」という動詞が生まれ、軽蔑するや見下すといった意味で使われるようになりました。
また、「貶む」とも書かれることがあります。
さげすむ【蔑む】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「蔑む」の語源や背景に関する主要な情報をカンタンにまとめます。
ポイント | 詳細 |
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現代の意味 | 軽蔑するや見下すといった意味。また、「貶む」とも書かれることがある。 |
語源の起源 | 大工が用いる「墨縄(すみなわ)」という道具と関連。建築物の傾きを測定するための道具。 |
元々の動作 | 墨縄の重りを垂直につり下げる動作や道具自体を「下墨む(さげすむ)」と呼んでいた。 |
意味の変化 | 「下墨む」は、物事や人物を精査し、評価する意味で使われるように。その後、否定的な評価に特化して使われるように変わった。 |
結果 | 「蔑む」という動詞が生まれ、軽蔑するや見下すといった意味で使われるようになった。 |