「とことん」という言葉は、現代で「徹底的に」や「最後の最後」などの意味で使われることが多いですが、その起源は日本舞踊の足拍子の音、すなわち「トコトントコトン」というリズムに関連しています。
この音はその後、踊りそのものを指す言葉としても使われるようになりました。
この言葉が「徹底的に」や「最後の最後」という意味で使われるようになった背景には、明治初年の流行歌「とことんやれ節」が関与しています。
1868年、官軍の東征の際、この歌が歌われていたのですが、その中に「とことんやれとんやれな」という囃子詞(はやしことば)が含まれていました。
この歌の中での「とことん」の使い方から、徹底的にやり遂げるという意味が広まり、現在のように一般的に使われるようになったのです。
「とことん」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
現代の用法 | 「徹底的に」や「最後の最後」として使われる |
起源 | 日本舞踊の足拍子の音「トコトントコトン」 |
明治初年の影響 | 流行歌「とことんやれ節」 |
囃子詞 | 「とことんやれとんやれな」 |
「とことん」の変化 | 歌の中での使い方から「徹底的にやり遂げる」という意味が広まり、現在のように一般的に使われるようになった |