テンペラの語源・由来

「テンペラ」とは、西洋画の一手法として知られる絵画技法の一つで、顔料を膠質や糊のような物質で混ぜ合わせて描かれる絵を指します。

この技法は油絵と水彩画の間に位置するような特性を持っており、特に顔料の質感や色彩の発色が独特です。

この言葉の由来はイタリア語の「tempera」で、さらにその根源はラテン語の「Temperare」です。

このラテン語は「混ぜ合わせる」という意味を持っています。

この名前が示すように、テンペラ技法では顔料と膠質や糊を混ぜ合わせて使用します。

一五世紀までの西洋画では、油絵の具がまだ発明されていなかったため、テンペラが主に用いられる技法でした。

現代でも「テンペラ」という名前の不透明水彩絵具がありますが、これはカゼインを乳化剤として使用したもので、「カゼインテンペラ」として区別されることがあります。

「テンペラ」の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明・内容
技法名 テンペラ
特性 油絵と水彩画の間の特性。顔料の質感や色彩の発色が独特。
使用材料 顔料を膠質や糊のような物質で混ぜ合わせて使用。
語源 イタリア語の「tempera」。さらに、ラテン語の「Temperare」(混ぜ合わせるを意味する)が根源。
使用時期 15世紀までの西洋画で主に用いられる技法(油絵の具がまだ発明されていなかった時期)。
現代のテンペラ 不透明水彩絵具の名前としても使われる。カゼインを乳化剤として使用し、「カゼインテンペラ」として区別されることがある。

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