てんか【転嫁】の語源・由来

「転嫁」という言葉は、元々「再度の嫁入り」や「再嫁」という意味で使われていました。

文字通り、女性が一度結婚した後に再び別の人と結婚することを指す言葉として用いられていたのです。

しかし、時間が経つにつれて、この言葉の意味は進化しました。

「転」は移す、変わるという意味を持ち、「嫁」は結婚という意味があるので、「転嫁」の語源は「結婚を変える」、すなわち「再嫁」という意味に直接関連しています。

その後、この「移す」や「変わる」という意味の「転」の部分が強調されるようになり、自分の責任や罪過を他人に移す、つまり「なすりつける」という意味にも用いられるようになりました。

さらに、この「移す」という動きから、心の中の感情が他の対象に及ぶ、例えば恋愛感情が別の人にも移るような意味での使用も生まれました。

てんか【転嫁】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。

項目	説明・内容
言葉	転嫁
元々の意味	再度の嫁入りや再嫁。女性が一度結婚した後に再び別の人と結婚すること。
語源	「転」は移す、変わるという意味。「嫁」は結婚という意味。直接的には「結婚を変える」、すなわち「再嫁」を指す。
現在の意味(1)	自分の責任や罪過を他人に移す、なすりつける。
現在の意味(2)	心の中の感情が他の対象に及ぶ、例えば恋愛感情が別の人に移るような意味。