草履は、主に藁や竹皮、藺などを編み合わせて作られた履物で、緒がつけられています。
この種類や材料、用途によってさまざまなバリエーションが存在します。
言葉としての「草履」は、古代中国で藁で作った履物を意味する言葉として使用されていました。
日本においては、奈良時代に既にこの言葉が用いられていたことが、「西大寺資材流記帳」という文献からも確認できます。
さらに、平安時代の辞書「和名抄」には、「草履」が「佐宇利」と記されており、16世紀の「日葡辞書」には「ジャウリ」という表記が見られます。
これらの情報をもとに、当初の「サウリ」という読みが、次第に「ジャウリ」を経て「ゾウリ」となったと推測されます。
このように、「草履」の名称や読みは、時代や背景、さらには異文化との接触を経て変化してきたことがわかります。
ぞうり【草履】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「草履」の基本的な意味や起源、名称や読みの変化に関する情報をカンタンにまとめます。
項目 | 詳細 |
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基本の意味 | 藁や竹皮、藺などを編み合わせて作られた履物 |
初期の使用地 | 古代中国 |
日本での初記載 | 奈良時代、「西大寺資材流記帳」に記載 |
記述の変化 | 平安時代「和名抄」に「佐宇利」と記載、16世紀「日葡辞書」に「ジャウリ」 |
読みの変遷 | 「サウリ」→「ジャウリ」→「ゾウリ」 |