うろこ【鱗】の語源・由来

【意味】
(古形は「いろこ」)
①生物、特に魚類・爬虫類の体表面を覆う固い小薄片。その起源・形態はさまざまで、蝶の類の翅ではキチン質の分泌物・魚類では真皮より形成される皮骨、爬虫類以上の高等動物では真皮の上に角質となった表皮。
②「うろこ形」の略。また、三角の符牒。
③紋所の名。鱗形をかたどったもの。

【語源・由来】
古くは「いろこ」といい、「いろくず」ともいわれた。「いろこ」は、魚の「うろこ」の他、頭の「ふけ」(魚のうろこのようであったことから)、魚のようにうろこのある動物も指した。元々は、「いろずく」が正式で、「いろこ」は俗的な表現だったため、「いろずく」が「いろこ」になり、「うろこ」に変化したと考えられる。

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