「卯」は十二支の一つであり、日本では特に兎(うさぎ)に当てはめられています。
しかし、この漢字自体の語源や由来は中国に起源を持ちます。
元々は「ぼう」と呼ばれていたとされています。
その語源となるのは、中国語で「茂(しげる)」や「冒(おおう)」といった意味があります。
これは草木が茂って土地を覆いつくす状態を指すものとされています。
つまり、生命が盛んになり、自然が活気づく状態を象徴していたのです。
なぜこの「卯」が「うさぎ」に当てはめられたのかについては、いくつかの説がありますが確定的なものはありません。
一つの説としては、十二支を一般の人々にも理解しやすくするために、各支に動物の名前を当てはめたとされています。
十二支自体は比較的抽象的な概念であり、動物を当てはめることで覚えやすく、また日常生活に取り込みやすくなると考えられたのでしょう。
ただし、「卯」がなぜ「うさぎ」になったのか、その順番や選び方に関しては未詳です。
何れにせよ、このようにして「卯」は時の流れと共に多くの意味を持つようになりました。
今では東の方角や、昔の時刻の名としても用いられ、午前5時から7時の時間を指す「卯の刻」とも呼ばれています。
う【卯】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「卯」の概要と由来をカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
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基本情報 | 十二支の一つ。日本では「うさぎ」として認識。 |
語源・由来 | 中国起源。元々は「ぼう」と呼ばれていた。中国語で「茂」や「冒」の意味。草木が茂って土地を覆う状態。 |
うさぎとの関連 | 確定的な理由は不明。十二支が抽象的なため、理解しやすい動物名を当てはめた可能性がある。 |
その他の意味 | 東の方角、昔の時刻名。午前5時から7時を指す「卯の刻」。 |