とうりょう【棟梁】の語源・由来

「棟梁」という言葉は、元々建築に関する言葉で、屋根の最も高い部分である「棟」と、屋根や床を支えるための横の木材である「梁」を指しています。

これらの部分は建物の基盤となる非常に重要な部分で、この概念をもとに、集団や国を支える中心的な人物、つまりリーダーや統率者を意味するようになりました。

この考え方をさらに拡大すると、特定の職業、例えば大工や左官、鍛冶などの業界におけるリーダーやトップの人物も「棟梁」と呼ばれるようになりました。

特に、近世以降では「大工のかしら」、つまり大工のリーダーや上司を「棟梁」と称するようになりました。

この言葉の由来は、家や建物の要となる部分から、グループや社会全体を支える重要な役割を持つ人物を指す意味に変化していった経緯が見て取れます。

とうりょう【棟梁】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明・内容
基本の意味 屋根の最も高い部分「棟」と、屋根や床を支える木材「梁」を指す
重要性 建物の基盤となる非常に重要な部分
転用の意味 集団や国を支える中心的な人物、リーダーや統率者を意味するように変わった
職業における意味 特定の業界(大工、左官、鍛冶等)のリーダーやトップの人物を指す
近世の使用例 「大工のかしら」を「棟梁」と称するようになった
由来の経緯 家や建物の要となる部分から、社会を支える重要な役割を持つ人物を指す意味に変化

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