「素晴らしい」という言葉は、現代では非常にすぐれたものや事柄を称賛する際に使われる言葉として知られていますが、その起源は意外にも否定的な意味を持っていました。
古くは、この言葉は良くない事態や状態を表す際に用いられ、具体的には「ひどい」や「とんでもない」といった意味で使われていました。
「素晴らしい」の語源には、「すばる(窄る)」という動詞が関連しています。
この「すばる」という動詞は、「小さくなる」や「狭くなる」という意味を持ち、「すぼる」という形でも使われました。
この動詞から派生した形容詞形「すぼし」は、「みすぼらしい」や「肩身が狭い」といった意味で用いられていたのです。
しかし、時が経つにつれて「すばらしい」の語感が「接頭語す+晴らし」という形に誤解され、結果としてポジティブな意味合いで使われるように変化していったのです。
【素晴らしい】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「素晴らしい」という言葉の起源やその変遷に関する主要なポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
現代の意味 | すぐれたものや事柄を称賛する際に使われる |
元の意味 | 「ひどい」や「とんでもない」など、否定的な事態や状態を示す言葉として使用されていた。 |
語源 | 「すばる(窄る)」という動詞。意味は「小さくなる」や「狭くなる」。 |
派生した形容詞形 | 「すぼし」。これは「みすぼらしい」や「肩身が狭い」といった意味で使われていた。 |
意味の変遷 | 語感が「接頭語す+晴らし」と誤解された結果、ポジティブな意味合いで使われるようになった。 |