そそう【粗相】の語源・由来

「粗相」という言葉は、粗末や軽率な行動、失敗や過ち、さらには大小便をもらすことなどを指す言葉として用いられます。

この言葉の起源は、仏教語の「麁相(そさう)」にあります。

仏教では「麁の四相」または「麁相」と言って、人間の生涯の四つの段階、すなわち「生・住・老・死」を指します。

これは、この世の変わりゆく無常なさまを示す「生・住・異・滅」の四相に基づいています。

この「麁」という言葉は、人の煩悩や欲望を示しています。

したがって、「麁相」は、人間の弱さや欠点、欲望が表れる様子を意味しており、これが時代と共に「人間らしい失敗や過ち、軽率な行動」という意味に変わってきました。

そして、表記として「粗相」と書くようになったのです。

そそう【粗相】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「粗相」という言葉の基本的な意味、語源、仏教的背景、意味の変遷などの要点をカンタンにまとめます。
項目 詳細
基本の意味
  • 粗末や軽率な行動
  • 失敗
  • 過ち
  • 大小便をもらす
語源 仏教語の「麁相(そさう)」
仏教的背景 「麁の四相」で人間の生涯の四段階「生・住・老・死」を指し、変わりゆく無常を示す
基づく四相 「生・住・異・滅」
「麁」の意味 人の煩悩や欲望
「麁相」の意味
  • 人間の弱さや欠点
  • 欲望が表れる様子
時代の変化としての意味
  • 人間らしい失敗や過ち
  • 軽率な行動
表記の変遷 「麁相」から「粗相」へと変化

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