しにいたるやまい【死に至る病】の語源・由来

「死に至る病」という言葉の背景には、新約聖書の一部、特に「ヨハネによる福音書」に記述されている一つのエピソードが関連しています。

このエピソードでは、イエス・キリストが友人ラザロの死を知り、彼の墓を訪れます。

ラザロは病気のために死亡していましたが、イエスは彼の墓の前で、「この病は死に至らず」と述べ、ラザロを生き返らせる奇跡を行いました。

このイエスの言葉と行動は、病気や困難を超えた神の力と希望の象徴として捉えられました。

このエピソードに影響を受けたデンマークの哲学者、キルケゴールは「死に至る病」というタイトルの著作を執筆しました。

彼の著作では、人間の絶望や不安、死という概念に深く焦点を当てています。

そのため、「死に至る病」という言葉は、文字通りの「命を奪う病気」という意味だけでなく、人間の心の奥深くにある絶望や不安の状態を指す言葉としても使われるようになりました。

【死に至る病】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「死に至る病」の起源や背景、そして現代での意味や使用についてカンタンにまとめます。
ポイント 説明
言葉の背景 新約聖書の「ヨハネによる福音書」のエピソード。
エピソードの内容 イエス・キリストが友人ラザロの死を知り、墓を訪れ、「この病は死に至らず」と述べてラザロを生き返らせる。
象徴的な意味 神の力と希望の象徴としての病気や困難の克服。
キルケゴールの影響 キルケゴールが「死に至る病」というタイトルの著作を執筆。
キルケゴールの著作のテーマ 人間の絶望、不安、死の概念への深い焦点。
現代の意味 命を奪う病気だけでなく、心の絶望や不安を指す言葉としても使われる。

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