「資本」という言葉は、もともと「資」と「本」という二つの漢字から成り立っています。
両方の漢字には「もと」という意味があり、それが何かを取り出す基盤や起点としての役割を持つことを示唆しています。
この組み合わせの言葉は、中国の後漢時代の語学書「釈名」にも登場しています。
日本においては、江戸後期に活動した農政学者の佐藤信淵が書いた「経済要録」という経世書に「大金の資本」という形で使用されています。
明治時代になると、この言葉は英語の「capital」という語の訳語として使われるようになりました。
そこから、この言葉は日本の経済や社会で広く使われるようになり、今日に至るまでその重要性を持ち続けています。
しほん【資本】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「資本」という言葉の由来や変遷をカンタンにまとめます。
ポイント | 説明 |
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漢字の成り立ち | 「資」と「本」の組み合わせ。 |
両漢字の意味 | 両方とも「もと」という意味。 |
初出 | 中国の後漢時代の語学書「釈名」。 |
日本での使用 | 佐藤信淵の「経済要録」で「大金の資本」として使用。 |
英語との関連 | 明治時代に「capital」の訳語として採用。 |
現代の使用 | 経済や社会で広く使われ、その重要性を維持。 |