「醤油」という語の起源は、古代中国の「醤」(ジャン)に関連があるとされています。
「醤」はもともと、大豆を主要な原料とした発酵調味料を指し、日本の味噌に相当するものであったと考えられています。
古い時代の日本では「醤」を「ひしお」とも呼びました。
これは、現在の味噌を指すこともあれば、魚や鳥の肉を塩漬けにしたものである肉醤(ししびしお)を指すこともありました。
「醤油」になる過程では、「醤」から漏れ出す液体、つまり「溜まり(たまり)」がキーポイントとなります。
この「たまり」は、味噌などの「醤」から自然に滲み出る液体であり、これが醤油の原型とされています。
そして「たまり」が「醤」から滲み出した油のような液体であることから、「醤油」という名称が生まれたとされています。
こうして、この特有の香りと味を持った液体が、時間をかけて現在知られる「醤油」という調味料へと発展していきました。
しょうゆ【醤油】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
ポイント | 説明 |
---|---|
「醤油」の語の起源 | 古代中国の「醤」(ジャン)に関連。 |
「醤」の意味 | 大豆を主要な原料とした発酵調味料。日本の味噌に相当するもの。 |
「ひしお」の意味 | 古い時代の日本での「醤」の呼び名。現在の味噌や肉醤(ししびしお)を指すこともあった。 |
「たまり」の役割 | 「醤」から漏れ出す液体。醤油の原型とされる。 |
「醤油」の名称の由来 | 「たまり」が「醤」から滲み出した油のような液体であることから。 |
醤油の発展 | 特有の香りと味を持った液体が、時間をかけて現在の「醤油」という調味料に発展。 |