さたん【左袒】の語源・由来

「左袒」という言葉は、味方することや賛成することを意味します。

この言葉の背景には、中国の歴史的なエピソードが関わっています。

その由来は、前漢の時代に皇帝劉邦が亡くなった後、天下を掌握しようとした呂氏を討伐するためのエピソードに関連しています。

当時、司令官の周勃は自らの軍隊に対して次のような呼びかけを行いました。

「呂氏に味方する者は右の肩を肌脱ぎにせよ。逆に、劉氏に味方する者は左の肩を肌脱ぎにせよ」と言いました。

この呼びかけの結果、全軍の兵士が左の肩を肌脱ぎにし、劉氏への忠誠を示しました。

このエピソードは、古代中国の歴史書『史記』に記録されています。

そこから「左袒」は、左の肩を露出する行為を通じて、ある一方に賛成や支持を示すという意味合いで使われるようになったのです。

さたん【左袒】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「左袒」という言葉の基本的な情報とその背景や由来に関する主要なポイントをカンタンにまとめます。
キーポイント 詳細
基本の意味 味方することや賛成することを指す。
語源の背景 中国の歴史的なエピソード、特に前漢の時代のエピソードに関連している。
主要なエピソード 皇帝劉邦が亡くなった後、天下を掌握しようとした呂氏を討伐するための動き。司令官の周勃が「呂氏に味方する者は右の肩を肌脱ぎに、劉氏に味方する者は左の肩を肌脱ぎに」との呼びかけを行い、兵士たちが劉氏への忠誠を示した。
史料の記録 このエピソードは古代中国の歴史書『史記』に記録されている。
言葉の意味の由来 兵士たちが左の肩を露出することから、「左袒」という言葉が、ある一方に賛成や支持を示す意味で使われるようになった。

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