「さもしい」という言葉は、その起源を漢語の「沙門(さもん)」に持ちます。
「沙門」は、サンスクリット語で「努力する人」を意味する「sramana」から来ており、こちらの言葉は僧侶や桑門、出家を意味します。
この「沙門」は、托鉢して歩く僧侶の見た目がみすぼらしい様子を指して「さもんしい」として使われるようになったと考えられています。
そして、時間とともにこの「さもんしい」が「さもしい」と変化し、現在の意味、すなわち「見苦しい」「いやしい」や「心がきたない」といった意味を持つようになりました。
要するに、「さもしい」という言葉は、僧侶を意味する「沙門」に関連していて、彼らの托鉢の姿がみすぼらしいという印象からこの語が生まれ、時代を経るうちに現在の意味に変わったと言えます。
「さもしい」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「さもしい」という言葉の起源や変遷、現在の意味に関する主要なポイントをカンタンにまとめます。
キーポイント | 詳細 |
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名前の起源 | 漢語の「沙門(さもん)」から。サンスクリット語の「sramana」(努力する人)に由来し、僧侶や桑門、出家を意味する。 |
「沙門」からの連想 | 托鉢して歩く僧侶の見た目がみすぼらしいことから、「さもんしい」という言葉が生まれたと考えられる。 |
言葉の変遷 | 初期は「さもんしい」として使われ、時代とともに「さもしい」に変化。現在は「見苦しい」「いやしい」などの意味を持つ。 |