「サラリーマン」という言葉は、日本特有の用語として知られています。
この言葉は英語の「salaried man」が起源とされ、給与を受け取る労働者、特にホワイトカラーの労働者を指します。
しかし、実際の英語圏では「salaried man」という言葉の使用は一般的ではなく、「office worker」という表現がよく使われます。
一方で「salary man」という表記も見られることがありますが、これは和製英語の影響で英語に逆輸入された形となっています。
この「salary」という単語自体の起源を探ると、ラテン語の「salarium」に辿り着きます。
この言葉は「塩金」を意味し、古代ローマ時代に背景を持ちます。
当時、塩は非常に貴重な資源であり、兵士たちに塩を購入するための資金として「salarium」という金が支給されていました。
そしてこの「salarium」は、ラテン語で塩を意味する「sal」から派生したもので、英語の「salt」もこの「sal」に由来します。
日本で「サラリーマン」という言葉が普及し始めたのは大正時代で、給与をもとに生計を立てるホワイトカラーの職業群を指すようになりました。
「サラリーマン」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「サラリーマン」の定義、語源、関連語、および日本での普及時期などの主要な情報をカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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「サラリーマン」の定義 | 日本特有の言葉で、給与を受け取るホワイトカラーの労働者を指す。 |
語源 | 英語の「salaried man」から。しかし、英語圏では「office worker」が一般的。 |
「salary man」の表記 | 和製英語の影響で英語に逆輸入された形。 |
「salary」の語源 | ラテン語の「salarium」に由来。これは「塩金」を意味し、古代ローマの兵士への支給を背景に持つ。 |
関連語 | ラテン語の「sal」(塩)が由来。英語の「salt」もこれに関連。 |
日本での普及時期 | 大正時代から。給与をもとに生計を立てるホワイトカラーの職業群を指すようになった。 |