「お多福」という言葉には、複数の語源や由来が指摘されていますが、一般的には狂言の面「乙御前(おとごぜん)」から派生したとも言われています。
この「乙(オト)」という部分が「おたふく」の「おた」に繋がっている可能性があります。
狂言面の乙御前は、幸運をもたらすとされており、その特徴的な顔は幸福を象徴しているともいわれます。
また、別の説としては「多くの福を呼ぶ」という意味が込められているともされています。
この説では、「お多福」はその名の通り、多くの福をもたらすという意味合いから来ていると解釈されています。
さらに、頬が丸くふくらんでいる特徴から、攻撃されると腹部を膨らませる魚「フク(河豚)」が由来であるという説も存在します。
この場合、その丸い形が「福」を象徴する形とされ、名前に反映されているとされています。
それらの由来や語源を踏まえると、お多福は幸福や豊かさを象徴するものとして多くの人々に親しまれています。
このため、「お多福風邪」や「お多福豆」のように、お多福に似た何かとして名前に用いられることもあります。
おたふく【お多福】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「お多福」が持つ複数の語源や由来、その象徴する意味、その名前がどのような形で広がっているのかをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
複数の語源と由来 | 狂言の面「乙御前(おとごぜん)」から派生した説、多くの福を呼ぶという説、丸い頬が「フク(河豚)」に由来する説など。 |
狂言面の「乙御前」 | 幸運をもたらすとされ、特徴的な顔は幸福を象徴していると言われている。 |
「多くの福を呼ぶ」 | その名の通り、多くの福をもたらすとされている。 |
頬の特徴 | 頬が丸くふくらんでいる特徴から、名前に「福」が反映されている。 |
広がり | 幸福や豊かさを象徴するものとして広く親しまれており、「お多福風邪」や「お多福豆」など、名前に用いられることもある。 |