おおだてもの【大立者】の語源・由来

「大立者」という言葉は、もともとは歌舞伎の世界で用いられていました。

ここでの「立者」とは、一座の中で中心的な役割を果たす優れた俳優を指しています。

この「立者」に「大」を冠して「大立者」が作られました。

この形での用法は、その俳優がただの「立者」以上に重要である、すなわち最も優れた、最も中心的な人物であることを強調するためです。

この語が歌舞伎の世界から広がり、芝居以外の文脈でも用いられるようになったのは、その言葉が持つ「実力者」や「中心人物」といった意味が他の団体や組織、場面においても容易に適用できるからです。

現在では、ある団体や組織、場面で最も力を持つ人、即ち「実力者」を指す言葉として一般に広く用いられています。

【大立者】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。

項目	説明
語源と初期の用法	「大立者」は元々歌舞伎の世界で用いられ、一座の中で中心的な役割を果たす優れた俳優（立者）を指していた。
「大」の付加	「立者」に「大」を冠することで、その俳優がただの「立者」以上に重要で、最も優れた人物であることを強調。
拡散と現在の用法	言葉が持つ「実力者」や「中心人物」の意味が広範に適用可能であるため、他の文脈でも使われるようになった。
一般的な使用	現在では、ある団体や組織、場面で最も力を持つ人、即ち「実力者」を指す言葉として広く用いられている。