「おこがましい」または「烏滸がましい」という表現は、元々「をこがまし」として知られており、名詞「烏滸(をこ)」に接尾語「がましい」が付いた形です。
ここで「をこ」は「痴」や「尾籠」とも書かれ、愚鈍なこと、愚かさ、馬鹿さを意味しています。
したがって、この言葉はもともと「ばからしい、みっともない」といった意味で使われていました。
時代が進むにつれて、この表現は「さしでがましい」や「なまいきだ」といった意味でも使われるようになりました。
特に近世以降、この新しい意味合いが付与されるようになりました。
言い換えれば、この表現は時間とともにその使われ方が進化し、多様な意味で使われるようになったのです。
このような変遷を経て、今日では馬鹿げている、みっともないだけでなく、出過ぎている、さしでがましいというような意味でも広く用いられています。
【烏滸がましい】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「烏滸がましい」の表現がどのように時間とともに進化して多様な意味で使われるようになったかをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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基本的な形 | 「をこがまし」として知られ、名詞「烏滸(をこ)」に接尾語「がましい」が付いた形。 |
元々の意味 | 「ばからしい」「みっともない」など、愚かさや愚鈍なことを指す。 |
時代の影響 | 時代が進むにつれて、意味が「さしでがましい」「なまいきだ」といった方向にも拡がった。 |
近世以降の変化 | 特に近世以降、新しい意味合いが付与された。 |
現代での使い方 | 今日では「馬鹿げている」「みっともない」だけでなく、出過ぎている、さしでがましいというような意味でも広く用いられている。 |