なんじみずからをしれ【汝自らを知れ】の語源・由来

「汝自らを知れ」という言葉は、古代ギリシャに由来しています。

この言葉は、デルフォイの神殿に刻まれていたとされる有名な格言です。

具体的にこの言葉の作者とされる人物には諸説があり、古代の賢者ディオゲネス・ラエルティオスは、ギリシャ七賢人の一人であるタレスの言葉であるとしています。

しかし、同じギリシャ七賢人の一人、スパルタのキロンの作とする説や、他の賢者の言葉であるとする説も存在しており、作者が一定していない点が特徴です。

古代ギリシャの哲学者ソクラテスは、この格言を非常に重要視していました。

彼は、人間の知恵が神々と比較するとどれほど取るに足らないものであるかを強調し、真の知恵を得るためにはまず自己の無知を自覚し、それに基づいて哲学的に自己を反省することが必要であると考えました。

この考え方によって、「汝自らを知れ」という言葉は、ソクラテスの哲学の基盤として確立され、後の時代にも影響を与えることとなりました。

【汝自らを知れ】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「汝自らを知れ」という言葉の起源や影響に関する要点をカンタンにまとめます。
項目 詳細
由来 古代ギリシャ
場所 デルフォイの神殿に刻まれていた格言
作者に関する諸説
  1. ギリシャ七賢人の一人、タレスの言葉とする説 (ディオゲネス・ラエルティオスによる)。
  2. ギリシャ七賢人の一人、スパルタのキロンの作とする説。
  3. 他の賢者の言葉とする説。
ソクラテスの立場 「汝自らを知れ」を非常に重要視。
ソクラテスの哲学の核心 真の知恵を得るには自己の無知を自覚し、それに基づき自己を哲学的に反省する必要があるとの考え。
「汝自らを知れ」の影響 ソクラテスの哲学の基盤として確立し、後の時代にも影響を与えた。

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