くしゃみの語源・由来

「くしゃみ」の語源は、もともと「くさめ」と呼ばれていました。

この言葉には古い信仰や風習が結びついています。

かつてはくしゃみをすると早死にすると信じられていたことから、この行動に対して呪文のようなものが唱えられたようです。

この「くさめ」にはいくつかの由来説があります。

一つ目の説は、「くさめ」が「糞喰（くそくらえ）」という言葉の変形であるというものです。

これは「くそくらえ」という形で無意味なものや無用なものを排除するといった意味合いがあるとされています。

もう一つの説は、「くさめ」が「休息命（くそくみょう）」という呪文が短縮された形であるとされています。

この呪文は「休息」すなわち、安らかに過ごすようにとの意味を含むとされています。

いずれにせよ、くしゃみという行動に対しては古くからさまざまな信仰や習慣が存在しており、それが現代まで残っている形で「くしゃみ」という言葉に表れています。

日本文学でも、例えば「徒然草」には「くさめ、くさめ」と呪文を唱える尼のエピソードがあり、そのような風習が当時から存在していたことが伺えます。

「くしゃみ」の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「くしゃみ」の語源、古い信仰や風習、それぞれの由来説、およびその文化的背景や日本文学での記録についてカンタンにまとめます。

項目	説明・情報
元々の言葉	もともとは「くさめ」と呼ばれていた。
古い信仰と風習	くしゃみが早死にを招くと信じられ、呪文のようなものが唱えられた。
「糞喰」説	「くさめ」は「糞喰（くそくらえ）」が変形したという説があり、無用なものを排除する意味がある。
「休息命」説	「くさめ」は「休息命（くそくみょう）」が短縮されたとされ、安らかに過ごすという意味が含まれる。
日本文学の記録	「徒然草」には「くさめ、くさめ」と呪文を唱える尼のエピソードがあり、古くからの風習が確認できる。
現代までの影響	さまざまな信仰や習慣が「くしゃみ」という言葉として現代まで残っている。