きなくさい【きな臭い】の語源・由来

「きな臭い」という表現は、元々は燃えた紙や布などの焦げくさいにおいを指す言葉として使われていました。

語源には諸説あり、「きぬ(衣)くさい」から転じたという説や「きの(木の)くさい」から転じたという説などが存在します。

どちらの説も、焦げると特有のにおいがする素材—衣料や木材—に焦点を当てています。

この表現は、時が経つにつれてその意味が拡がり、「火薬のにおいがする」という意味でも使われるようになりました。

この意味での「きな臭い」は、戦争や紛争が起きそうな、何か物騒な状況を暗示しています。

さらに、この表現は「なんとなく怪しい」といった意味でも広く用いられるようになりました。

総じて、「きな臭い」は元々は物が焦げた際の特有のにおいを指していたが、現在ではその意味が拡張され、何か緊迫した状況や怪しい雰囲気を表す多義的な表現となっています。

【きな臭い】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明
元の意味 焦げくさいにおい、特に燃えた紙や布から発生する臭い
語源の諸説 「きぬ(衣)くさい」または「きの(木の)くさい」から転じた
意味の拡張 「火薬のにおいがする」、つまり戦争や紛争が起きそうな状況
追加された意味 「何か怪しい」、緊迫した状況や怪しい雰囲気
現在の多義性 元の「焦げくさいにおい」から拡張され、多義的な表現となった

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