かさにかかる【嵩にかかる】の語源・由来

「嵩にかかる(かさにかかる)」という表現は、優勢な立場や力を背景に威圧的な態度を取る、あるいは勢いに乗じて物事を進めるという意味で用いられます。

この表現の「嵩(かさ)」は、一まとまりのものの分量や体積を指す語であり、「嵩張る(かさばる)」と同じ語根です。

「かかる」はもともと「もたれる」や「よりかかる」といった意味から来ており、これが「頼る」や「すがる」という意味に進化しました。

この表現が威圧的な態度を指すようになったのは、江戸時代からです。

それ以前には、文字通りに物の嵩(大きさや分量)に頼る、というような意味で使われていたと考えられます。

しかし、江戸時代になって、この表現が「勢力や力量が大きいことを頼りにする」という意味で使われるようになりました。

そこからさらに、現代に至っては「優勢な立場で威圧的な態度を取る」というニュアンスで一般に理解されています。

簡単に言えば、「嵩にかかる」は、元々は「大きな体積や分量に頼る」から始まり、時代と共に「勢力や力量に依存し、それを背景に威圧的に振る舞う」という現代的な意味に変化してきたのです。

【嵩にかかる】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「嵩にかかる」の現代的な意味、語源、および時代と共に変化した意味をカンタンにまとめます。
項目 詳細・内容
現代的な意味 優勢な立場や力を背景に威圧的な態度を取る、または勢いに乗じて物事を進める。
語源(「嵩」) 一まとまりのものの分量や体積を指す。同語根に「嵩張る(かさばる)」がある。
語源(「かかる」) もともと「もたれる」や「よりかかる」の意味から来ている。
意味の進化 「頼る」や「すがる」という意味に進化しました。
時代的な変化(江戸時代) この表現が「勢力や力量が大きいことを頼りにする」という意味で使われ始めた。
時代的な変化(現代) 現代では「優勢な立場で威圧的な態度を取る」というニュアンスで一般に理解されている。

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