かんばん【看板】の語源・由来

“看板(かんばん)”という言葉は、もともと商店や劇場などで、店名や商品名、俳優名や演目などを人目につくように掲げた板のことを指しています。

この基本的な意味から、言葉はいくつかの方向で拡張されています。

初めてこの言葉が使われた文脈は、おそらくある場所やイベントでの告知や識別のためだったでしょう。

商店であれば商品やサービスを宣伝するため、劇場であればその日の演目や出演者を知らせるための看板が用いられていました。

こうした掲示の目的は、人々の注目を集めることにありました。

この「注目を集める」側面が、次第に転じて「人の注目を集める人物や事柄」を指すようにもなりました。

例えば、ある企業で特に成績が優れている人物や、スポーツチームで特に注目されている選手が「看板」と称されることがあります。

これは、その人物が注目を集める存在であるという意味での使用です。

さらに、「閉店」の意味で使われることもあります。

これは、営業が終わるときに看板をしまう習慣から来ています。

この習慣が広まることで、看板をしまう行為自体が「営業を終える、閉店する」という意味に繋がったのです。

したがって、”看板”という言葉は、その元々の意味から少しずつ拡がり、様々な文脈で使われるようになりました。

それぞれの使い方には、基本的な「注目を集める」という要素が共通していますが、具体的な意味はその文脈によって異なることが多いです。

かんばん【看板】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、”看板”という言葉の基本的な意味から拡張された用途までをカンタンにまとめます。
項目 説明
基本的な意味 商店や劇場で、店名や商品名、俳優名や演目などを掲示する板
初出文脈 おそらく、商店や劇場での告知や識別のため
掲示の目的 人々の注目を集める
拡張された意味① 「人の注目を集める人物や事柄」を指す(例:成績が優れた人、注目の選手など)
拡張された意味② 「閉店する」の意味としても使われる。これは営業が終わるときに看板をしまう習慣から来ている
共通の要素 基本的な「注目を集める」という要素が各文脈で共通している

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