いとなむ【営む】の語源・由来

「営む(いとなむ)」は、元々は「忙しく仕事をする」や「せっせと務める」といった意味で使われていました。

この言葉の語源には、意味で言えば「休むひまがない」や「忙しい」というニュアンスを持つ「暇無(いとな)し」が基になっています。

この「暇無(いとな)し」の語幹に、動詞を形成する語尾「む」が付けられて「営む」が形成されました。

この基本的な意味、つまり「忙しく何かをする」というニュアンスから、多くの派生的な意味が生まれています。

たとえば、「生活のために仕事をする」や「経営する」、「行事や食事の準備をする」、「神事・仏事を行う」など、多様な形で使用されるようになりました。

また、この語源には複数の説が存在しています。

一つは、「いと」が「労く(いたずく)」の「いた」と同語であり、「なむ」が「業(なり)」と関連しているとする説です。

もう一つは、「いとあむ(糸を編む)」が時とともに変化したとする説です。

いずれも、音から推測された説であり、どれが正確かははっきりしていません。

このように、「営む」はその語源と派生的な意味において、人々が忙しく何かに励むさまや、それによって生じる様々な活動や状況を表現する多用途な言葉となっています。

いとなむ【営む】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「営む」の基本的な意味、語源、派生的な意味、語源に関する複数の説、および一般的な認知についてカンタンにまとめます。
項目 詳細
基本的な意味 「忙しく何かをする」、特に「忙しく仕事をする」や「せっせと務める」
語源 「暇無(いとな)し」が基になり、動詞を形成する語尾「む」が付けられて形成された
派生的な意味
  • 「生活のために仕事をする」
  • 「経営する」
  • 「行事や食事の準備をする」
  • 「神事・仏事を行う」など
語源に関する説
  1. 「いと」が「労く(いたずく)」の「いた」と同語、 「なむ」が「業(なり)」と関連
  2. 「いとあむ(糸を編む)」が時とともに変化したとする説
一般的な認知 人々が忙しく何かに励むさまや、それによって生じる様々な活動や状況を表現する多用途な言葉

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