いちじく【無花果】の語源・由来

無花果(いちじく)はクワ科の落葉小高木で、西アジアが原産地です。

この植物名の語源には興味深い経緯があります。

元々、この果物はペルシャ語で「anjir」と呼ばれていました。

このペルシャ語の名前が中国に伝わり、音写(音を模倣して文字にする)されて「映日果(インジークォ)」という名前に変わりました。

さらに時間が経つと、この「映日果」が日本語に取り込まれ、その音や意味が変化して「いちじく」という形に落ち着きました。

このようにして、無花果の名前はペルシャ語から中国語を経由して、最終的には日本語に定着したのです。

この語源の変遷は、いちじくがどのようにして異文化から日本に伝わったのか、そしてその過程で名前がどのように変化したのかをうかがい知ることができ、非常に興味深いものと言えるでしょう。

いちじく【無花果】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、無花果(いちじく)の名前がどのようにして現在の形になったか、その語源と変遷についてカンタンにまとめます。
ポイント 説明
基本情報 無花果(いちじく)はクワ科の落葉小高木で、西アジアが原産地。
ペルシャ語 元々はペルシャ語で「anjir」と呼ばれていた。
中国語への伝播 ペルシャ語の名前が中国に伝わり、「映日果(インジークォ)」と音写された。
日本語への定着 「映日果」が日本語に取り込まれ、音や意味が変化して「いちじく」という形になった。
興味深い点 名前がペルシャ語から中国語を経て、最終的に日本語に定着した過程が興味深い。

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