いちもくおく【一目置く】の語源・由来

「一目置く（いちもくおく）」という表現は、相手の実力や才能を認め、敬意を表すという意味で日常的に使用されています。

この表現の語源は、日本の伝統的なボードゲームである囲碁に由来しています。

囲碁において「一目」とは一個の碁石を指します。

通常、囲碁では強い方と弱い方が対局する際に、ハンディキャップとして弱い方がゲームを始める前に一つ或いはそれ以上の碁石を盤上に置いてスタートします。

このようなルールが、言葉として「一目置く」に派生しました。

言い換えれば、囲碁におけるこのハンディキャップが象徴するように、相手が自分よりも優れていると認め、その実力や能力に敬意を払うという意味合いがこの表現に込められています。

ゲームの文脈から離れて一般に用いられるようになった今日でも、この表現は「敬意を表す」または「相手を尊重する」といったニュアンスで広く使われています。

【一目置く】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「一目置く」という表現の重要なポイントをカンタンにまとめます。

項目	説明・内容
表現	「一目置く（いちもくおく）」
意味	相手の実力や才能を認め、敬意を表す
語源	日本の伝統的なボードゲーム、囲碁
囲碁における「一目」	一個の碁石を指す
ハンディキャップ	強い方と弱い方が対局する際、弱い方が碁石を一つ以上盤上に置いてゲームを開始
言葉の派生	ハンディキャップのルールが「一目置く」の言葉に派生
現代の使用	「敬意を表す」または「相手を尊重する」というニュアンスで広く使われている