いん【寅】の語源・由来

「寅」という字は、十二支の第3番目に位置するものとして一般によく知られています。

また、「寅」は方角としては東北東、時間としては今の午前4時前後の2時間、さらには陰暦1月の異称としても用いられます。

この字の本来の読みは「いん」であり、その形は「矢を両手で引っ張る」状態を象徴しています。

このことから、「寅」は「引っ張る」や「伸ばす」といった意味を持っています。

「漢書 律歴志」などの古典では、この字が草木が伸び始める状態を示す漢字として記載されています。

この点からも、新しい始まりや成長、拡張を象徴する意味合いがあることが理解できます。

現在、多くの人々が「寅」を「とら」と読み、それが虎を指すと考えますが、これは元々庶民に十二支の概念を広めるための工夫だったとされています。

なぜ「寅」が「とら」であり、その順番や選ばれた理由が何であったのかは明確ではありませんが、庶民が覚えやすく理解しやすいようにこのような形になったとされています。

いん【寅】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「寅」がどのような背景や意味を持つのかをカンタンにまとめます。
項目 説明
用語 「寅」
一般的な知識 十二支の第3番目、方角は東北東、時間は午前4時前後の2時間、陰暦1月の異称
本来の読み 「いん」
象徴する形 「矢を両手で引っ張る」状態
意味 「引っ張る」や「伸ばす」など。草木が伸び始める状態を象徴する
現代の読み 一般に「とら」と読まれ、虎を指すとされている
庶民への影響 「寅」が「とら」として庶民に広まった理由は明確ではないが、覚えやすく理解しやすいようになったとされる

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