えんぴつ【鉛筆】の語源・由来

「鉛筆」は、基本的には黒鉛と粘土を混ぜて作られた筆記具です。

名前はかつて鉛粉を用いて書く筆が中国で「鉛筆」と呼ばれていたことに由来します。

ただし、現在一般的な鉛筆は実際には鉛を含まず、黒鉛と粘土で作られています。

その歴史は16世紀に遡り、1564年にイギリスのカンブリア山地で黒鉛が発見されたのがきっかけです。

この発見が、後に棒状の筆記具として使用されるようになりました。

さらに1760年には、ドイツのカステル・ファーバーが黒鉛の粉末に硫黄を混ぜて芯を作る方法を開発しました。

この方法は後のババリア鉛筆の起源となりました。

そして、1795年にフランスのN・Jコンテが、黒鉛と粘土を混ぜて高熱で焼き固める技術を発明し、現在の鉛筆製造の基礎を築きました。

日本への導入は、オランダ人が徳川家康に献上したものが最初とされています。

当時は、明治期になって「pencil」の訳語として「鉛筆」が定着しました。

総じて、鉛筆は多くの技術的進展を経て、現在の形になりましたが、その名前は古い時代の筆記具に由来しています。

えんぴつ【鉛筆】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「鉛筆」の基本的な構成、名前の由来、歴史的背景、日本への導入、および現代までの技術的進展をカンタンにまとめます。
項目 説明
用語 鉛筆
基本構成 黒鉛と粘土を混ぜて作られる。
名前の由来 かつて中国で鉛粉を用いた筆が「鉛筆」と呼ばれていたから。ただし、現在は鉛を含まない。
歴史
  • 16世紀:イギリスで黒鉛が発見され、棒状の筆記具として使用。
  • 1760年:ドイツのカステル・ファーバーが硫黄と黒鉛の混合法を開発。
  • 1795年:フランスのN・Jコンテが現在の製造法を確立。
日本への導入 オランダ人が徳川家康に献上したものが最初。明治期に「pencil」の訳語として「鉛筆」が定着。
現代の形 多くの技術的進展を経て、現在の形に。

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