あしもとをみる【足元を見る】の語源・由来

「足元を見る」という言葉は、日本語において相手の弱みにつけ込むという意味で使われます。

この表現の語源や由来については、日本の過去における交通手段、特に駕籠(かご)が関連しています。

かつて、駕籠は人が荷物や他の人を運ぶために使われた手段で、駕籠を担いで人を運ぶ「駕籠かき」がいました。

この駕籠かきが、旅行者の足元、すなわち足の状態をよく観察して、疲れているようであればそれを利用して料金を高く設定したとされています。

疲れている旅行者は、その状態で更に歩き続けるよりも、多少料金が高くても駕籠を利用する傾向があったため、駕籠かきはそのような疲れた状態を「弱み」として見て、その上で商売をしていたわけです。

このような背景から、現代では「足元を見る」は、相手の弱点や不利な状態をうまく利用する、というやや否定的な意味合いで広く使われています。

この表現は、弱い立場の人が更に不利な状況にされる可能性があるため、良い行いとは言えないことが多いです。

【足元を見る】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明・内容
言葉の意味 相手の弱点や不利な状態をうまく利用する。
語源・由来 駕籠という交通手段とその運搬者「駕籠かき」からきている。
駕籠の役割 人や荷物を運ぶための手段。
駕籠かきの策略 旅行者の足元(疲労度)を観察し、疲れている者から高い料金を取ること。
現代の意味合い やや否定的な意味で、相手の弱点を利用することを指す。
評価 弱い立場の人を不利な状況にする行いとして、多くの場合良い行いとは言えない。

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