あしをあらう【足を洗う】の語源・由来

「足を洗う」という言葉は、元々は仏教の文脈で使われていました。

僧侶たちが修行のために裸足で外を歩く際に、寺に帰る前に足を洗っていました。

この習慣は、寺を清浄で神聖な場所、すなわち「救いの世界」と見なし、外の世界を「迷いの世界」として区別するためのものでした。

足を洗うことによって、外の世界でついた「汚れ」や「煩悩」を洗い落とし、心を新たにするという象徴的な意味がありました。

この背景から、足を洗うという行為は次第に「いやしい勤めや悪い所行をやめて、新しい、まじめな生活を始める」という意味で使われるようになりました。

この言葉は現代では、その善悪の判断を超えて「何かをやめる」という広い意味でも用いられるようになっています。

つまり、仏教的な洗練や精神性から離れ、より一般的な「変わる」「やめる」に関する文脈で使われることも多くなっています。

【足を洗う】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明
原点 仏教の文脈で使われていた。僧侶たちが寺に帰る前に足を洗っていた。
寺院の象徴性 寺は「救いの世界」とされ、外の世界は「迷いの世界」。足を洗うことで、この二つの世界を区別していた。
象徴的意味 足を洗うことで、外の世界でついた「汚れ」や「煩悩」を洗い落とし、心を新たにする。
現代的な使い方 「いやしい勤めや悪い所行をやめて、新しい、まじめな生活を始める」という意味で使われるようになった。
一般的な使い方 「何かをやめる」という広い意味で使われるようにもなっている。仏教的な要素から離れ、より一般的な「変わる」「やめる」に関する文脈で使われる。

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