「あらずもがな」という表現は、日本語において「むしろないほうがよい」という意味で使われます。
この言葉の語源は、文中にもあるように、「あらず」という部分に願望の助詞「もが」と感動の助詞「な」が加わった形から来ています。
具体的には、「あらず」は「ない」という意味です。
そこに「もが」という助詞が加わることで、その状態がないことを願うニュアンスが加わります。
さらに「な」という感動の助詞が付いて、その願望が強調されています。
また、この表現は「無くもがな」という同義の言葉をもとに作られた可能性があります。
この「無くもがな」も、「無い」状態を願うという意味で、「もが」がその願望を強調しています。
総じて、この「あらずもがな」という表現は、何か特定の事象や状態が存在しないほうが良いと願う、という強い感情を表現する際に使われる言葉であり、その構成要素それぞれがその意味合いを深めています。
「あらずもがな」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「あらずもがな」の意味、語源などをカンタンにまとめます。
項目 | 説明・特徴 |
---|---|
基本的な意味 | 「むしろないほうがよい」という意味で使われる。 |
語源 | 「あらず(ない)」に助詞「もが」(願望)と「な」(感動)が加わった形。 |
「もが」の役割 | 「ない」状態を願うニュアンスが加わる。 |
「な」の役割 | 願望を強調する。 |
同義の言葉 | 「無くもがな」が同義とされ、これも「無い」状態を願い「もが」でその願望を強調している。 |
使用する状況 | 特定の事象や状態が存在しないほうが良いと強く願うときに使用する。 |