あんちゅうもさく【暗中模索】の語源・由来

「暗中模索」という言葉の語源は、中国の文献「隋唐佳話」に登場する故事に由来します。

この故事には、古代中国の唐の時代に宰相を務めた許敬宗という政治家が登場します。

許敬宗は非常に優れた文才を持っていたものの、物忘れが非常に激しく、会った人々の名前さえ覚えられないという問題を抱えていました。

ある人が彼に対して、過去の著名な人物に対するような尊重と注意を持って人々と接すれば、いずれは人々の名前を覚えられるようになるだろうとアドバイスしたのです。

このアドバイスには、もともと明確な手がかりがなくても、手探りのような方法で進めば何らかの結果が得られる可能性がある、という意味が込められていました。

この故事から、転じて「暗中模索」は「手がかりがない状態で何かを探し求める」という一般的な意味で用いられるようになりました。

【暗中模索】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「暗中模索」の語源とその用途をカンタンにまとめます。
項目 説明・内容
語源 中国の文献「隋唐佳話」に由来する故事から来ている。
主人公 許敬宗という、唐の時代の宰相。文才がありながらも、物忘れが激しいという特性を持つ。
アドバイス 人々の名前を覚えるためには、過去の著名な人物に対するような尊重と注意を持つべき。
意味 明確な手がかりがなくても、手探りのような方法で進めば何らかの結果が得られる可能性がある。
一般的な用途 手がかりがない状態で何かを探し求めるという意味で用いられる。

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