【意味】
①澱粉または米・甘藷(かんしょ)などの澱粉含有原料を麦芽・酸で糖化させた甘味のある粘質の食品。淡い黄色で透明であるが、品質の低いものは黒褐色。また、砂糖を煮詰めて製したものもいう。古く「糖」「餳」とも書く。たがね。
②飴色の略。
【語源・由来】
「あめ」は、「あま味」や「あま水」など、甘いという言葉が転じたものと考えられている。「飴」は、日本書紀の神武紀の項に「われ今まさに八十平瓮(やそひらか=たくさんの平らな皿)をもちて、水無しに飴(たがね)を作ろうと思う。飴ができたならばわれは武力を用いずに天下を治めることができるだろう」という記載がみられる。また、「正倉院文書」の中に中国から伝わったものとして「阿米」という表記で見られる。さらに、平安時代中期の辞書「和名抄」にも「飴」の表記で見られ、これは、現在の水飴のようなものだったと考えられている。「飴」が一般に広まるのは近世以降でれるようになるのは近世以降。