たて【殺陣】の語源・由来

「殺陣」とは、演劇や映画で見る、格闘や闘争、捕物といった戦闘の演技を指す言葉です。

一般的には「たちまわり」とも呼ばれています。

この言葉は、元々歌舞伎の文脈で使われており、「タテ」や「たて」として書かれることが多く、これと同義の「立回り(たちまわり)」という言葉も存在していました。

ところが、新国劇の座長・沢田正二郎が、座付き作家の行友李風との間で次回の講演の演目名について相談した際、「殺人」という名前は如何かと提案がありました。

しかし、その名称が穏やかでないとの判断から、「陣」という字を組み合わせることで「殺陣」という言葉が生まれたとされています。

初め、この言葉は「さつじん」として読まれていました。しかしながら、沢田正二郎の七回忌に行われた記念公演「殺陣田村」を機に、「たて」と読むように変わったと言われています。

このように、「殺陣」という言葉の背後には、新国劇という舞台の背景や演劇の歴史、そして名前の変遷などが関わっています。

「殺陣」の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「殺陣」という言葉やその歴史、名前の変遷などの背後にある背景をカンタンにまとめます。
項目 詳細・説明
意味・用途 演劇や映画での格闘や闘争、捕物といった戦闘の演技
同義語 「たちまわり」、旧称「タテ」または「たて」
元々の文脈 歌舞伎
「殺陣」の誕生 新国劇の座長・沢田正二郎と作家・行友李風の間で「殺人」の代わりに「殺陣」が提案され誕生
初めの読み方 「さつじん」
読み方の変遷 沢田正二郎の七回忌の公演「殺陣田村」以後、「たて」と読むように変わった

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